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労働事件

中島町残業代不払い裁判、伊予市指曲がり症認定訴訟勝利11.15報告集会開く

 11月15日開かれた報告集会は、中島町船舶職員組合、伊予市職員労働組合両組合の組合員や市民50名が参加して開かれました。
 はじめに、池田自治労連県本部委員長が開会あいさつし、(宅建協会・大野さんの職場復帰を含め)「うれしいニュースが三つ続いた。中島町船舶は、これほど長くかかるとは思わなかったが、主張が認められた。小笠原さんは、1日の食数が少ないと公務外認定されたが、その基準を突き崩す判決となった。同時に我々労働組合にも厳しい指摘がされた。証人に立った岡山大学・津田教授は、10年前から分かっていたことなのに環境整備がされなかったと述べたが、我々の取り組みが不十分であったことを反省する必要がある」「この勝利和解・判決を全県・全国に広げよう」と訴えました。
 続いて、田福県本部副委員長から6年余にわたる中島町船舶職員組合の闘いについて、「原告が泣き寝入りせずに闘い、和解できてよかった」と報告。伊予市職・堀内副委員長から「小笠原さんの給食職場を良くしたいという信念がこの闘いの原点だった」「公務災害補償基金の40年前の判断基準を下回る全国の仲間を励ますもの」と指曲がり症認定闘争の経過が報告されました。
 中尾弁護士からは、「中島町船舶の提訴は、2002年9月で司法修習生の時から関わって、長い期間がかかった。松山市が原告に対し、未払い賃金と遅延損害金を払った。これは、原告らに時間外労働があったことと未払いであったということ。不払いは刑罰の対象となる」
「指曲がり症裁判は、06年9月の提訴からだが、どこから取り組めばよいのかわからなかった。大阪、神戸、松江などで裁判勝利していたので松山で負けられないとプレッシャーがあった。法廷で放映したDVDは、編集したもので、元のものを見ればもっとひどい労働だとわかる。伊予市教委の調査でも高い確率で罹症している。津田証言は、調理している人としていない人を比較し、基金による遺伝子などの原因説を退けたもの。今後続けてあれば協力したい」と発言がありました。
 さらに、奥道後バスの松原委員長、NTT・野中さん、宅建・大野事件について伊井さん、「じん肺」を闘う澤田建交労書記長らから連帯あいさつがありました。
 最期に、中島町船舶職員組合の原告全員が前に並び、代表して○○さんが「6年間の闘いで全面勝利となった。ビラ配布やシンポジュウムなど初めてのことばかりだったが、皆さんの熱い思いに支えられてきた」とお礼のあいさつを行い、小笠原さんは「どのようになるのか何もわからないまま、自治労連、伊予市職、同僚、弁護士先生らに助けられてきた。傍聴いただいた皆さん本当にありがとうございました」と感謝の言葉で結びました。会場は、大きな激励の拍手に包まれました。

大野照美さんを守る会結成総会のご案内

 大野照美さんを守る会準備会から次のような呼びかけ文がきました。ご協力できる方はよろしくお願いします。

大野照美さんを守る会結成総会のご案内
と き 2月14日(木)午後6時〜
ところ 愛媛県自治労連会館3階
主 催:愛媛労連、松山労連、愛媛労連愛媛一般労働組合、大野照美産を守る会準備会

     愛媛県宅地建物取引業協会松山支部は、
  大野照美さんの不当な懲戒解雇を撤回し職場に戻せ!

懲戒解雇は不当であり納得できません
 愛媛県宅地建物取引業協会松山支部の大野照美さんは昨年の9月28日、前支部長から「理事会で大野さんの懲戒解雇が理事23名中、12対11の賛成多数で決定された。しかし、私は懲戒解雇などようしない」と言われ、その後、前支部長は辞任されました。
 大野さんは、理事会で懲戒解雇の理由にされた携帯電話で理事の一人に業務上の必要な電話をしたことが守秘義務違反や漏えいにあたるとは思わないし、また、すでに支部総会で承認済みのものに「使途不明金」があるかのように事実と異なることを言われ、弁明の機会も与えられず懲戒解雇が決定されたことに納得できず愛媛一般に加入してたたかうことを決意しました。

地位保全などを求めて裁判でたたかいます 
 宅建協会松山支部は、事務職全員が愛媛一般に加入したことを期に、事務所内に盗聴可能な監視カメラを2台設置し、事務職組合員の人格権侵害に乗り出す一方、12月14日付けで大野さんの懲戒解雇を強行しました。
 懲戒解雇処分は、企業秩序違反に対する制裁罰として行われ、労働者に重大な不利益をもたらすことから、刑事手続きに該当するような事実の存在が必要です。通知書に記載された懲戒解雇理由は懲戒に値しない理由ばかりであり、なかには事実と異なる理由まで列挙されています。
 大野さんは1月29日、地位保全と賃金の支払いを求め松山地裁に仮処分を申請してたたかっています。

みなさんのご理解とご支援をお願いします
 大野さんは宅建協会松山支部の事務局主任として、会員に寄り添った事務局をモットーに働き、それだけに今回の懲戒解雇に協会内部からも批判の声が挙がっています。大野さんのたたかいは、宅建協会松山支部に人権と民主主義を根づかせ、市民から期待される宅建協会松山支部として発展させるたたかいでもあります。3人の子どもを育てながらたたかう大野照美さんにみなさまのあたたかいご支援をお願いします。

カネサ運輸裁判のお知らせ

カネサ運輸未払い賃金請求事件
松山地裁 2月12日午前10:00〜

 今回の裁判ではじめての証人調べが行われます。
 会社から提出されたタイムカードや運転日報などの解析をおこなったところ、1ヶ月の労働時間が300時間を越える事例もありました(残業130時間に相当)。
 さらに、トラッk車内での仮眠を含んだ拘束時間は、500時間以上にも及ぶことが判明。1ヶ月の総時間は774時間ですから、生活のほとんどを会社の指揮命令下におかれていたことになります。
事実を直視しない会社側
 これまで、会社側は労働時間を管理しなくてよいとする「みなし労働時間制」を主張。
 しかし、運輸業に「みなし労働時間」の適用が無理だとなると、今度は「トラック運転手の労働形態は特集で労働基準法が想定している労働ではない」などと主張を変更。
 運転手に休日すら与えなかった自らの労働の違法性にほとんど触れようとしていません。

ぜひ、傍聴に行きましょう! 

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